夏の終わりのメッセージ

 

夏の空が好きだ。

青い空と真っ白い雲。その下に、川や海、湖があればなおよい。遠くに山の緑が見えるともっといい。

 

やっぱり故郷が好きなのかもしれない。山と海と田園風景があった長崎だ。

 

つい先日、故郷というテーマの歌番組を見た。何気なく見ていたところ、「思えば遠くへ来たもんだ 」がフルコーラスで流れた。故郷といえば演歌が定番と思っていたら、フォークソングにもあったんだ。

 

歌詞の中に、♪(線路の)枕木に耳を寄せれば聞こえてくる♪とあったような。

 

そういえば幼い頃、島原に向かう小さな海沿いの駅で、母に言われて、枕木に耳をあてたことを思い出した。何かが聞こえるよ、って母は言っただろうか。今の時代はとてもそんなことはできない。

思えば、ホント遠くへ来たもんだ。私の人生のことである。

 

あのまま長崎に住んでいたら、今の私はここにはいない。

 

なんで東京に出てきたのだったか。強い決意をもって、一人上京したのは高校生時代だった。

 

ホント、思えばこんなに遠くにまできてしまった。

 

この歌は、単なる距離感だけの遠さではなく、二度と戻ることのできない過去から現在までずっと生きていることを意味してるのだと思う。感慨深い気持ちになる。

 

私?もちろんまだまだ先に行こうと思う。

 

今年の前半は、ありがたいことに初チャレンジの仕事を二つもいただき、テンションが上がりっぱなしの毎日を過ごした。やっと遅い夏休みに入り、ようやく頭と体を雄大な自然の景色の中で癒している。

 

日々をきちんと振り返ることを大切にしている。いつも勇気を出して、ただひたすら懸命に、与えていただいた仕事に全力投球している。そしてその都度、また今日の仕事と一日を振り返り、日々反省し、また明日がくる。そんな毎日。

 

思えば、本当に遠くまで歩んできた。あのとき、そのとき、一つ違う決断を私がしていたら、間違いなく今の私はここにはいない。

 

これからもっとずっとずっと先になれば、私の歩んできた道がこれでよかったと、誰かが教えてくれるのだろうか?

 

それともふと自分で気がつくのだろうか。

 

そう考えると、体が熱くなるほど、今、この瞬間を大事にしたいと心から思う。

 

そうは言っても、目の前には悩めることが沢山ある。それでも 明日に向かって生きていく。

 

夏休みが終われば、後半も三つ目の新しいチャレンジの仕事が始まる。人生100年時代を見据えた新しいキャリアについて、また一つ新たな環境で学生たちに講義をする。後期の授業を無事にやり終えることが出来た時、その先に見える私の景色はまた違って見えるかもしれない。

 

思えば、私の人生、ホントに遠くまできたもんだ。

 

青い空と雲を見ていると、涙がこぼれてきた。

 

こんなことをぼんやり考えている瞬間も、あっという間にもう過去になる。そして私の大好きな夏の空も、もうすぐ秋の空に変わっていく。

 

また一つ、歌を思い出した。

 

♪過ぎた日の微笑みを、みんな君にあげる♪

 

フォークソングっていいなあ。

 

同じ歌でも、若い頃はただメロディが好きという程度だったが、今はなぜか心に沁みる。

 

遠くまで歩んできたから、見える景色が変わり、きっと心に深く沁みるのだろう。

 

本も然りだ。同じ本を読み返しても感じ入るところが変わった部分もある。

 

願わくば、たくさん良いものや感動するものを吸収したいと思う。それが明日につながる私の元気の素になりそうだ。


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みなさん、まだまだ暑さも気候不順も続きそうですが、くれぐれもご自愛くださいね。

 

互いに後半も頑張っていきましょう。

 

坪田まり子

 

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